スタジオを使わずに本格的なポートレート写真を撮影する
- カメラ
当社は、研修事業(自社開催とプロデュース)に加え、歯科医院向けコンサルティング事業を行っています。多くのコンサルティングメニューの中で、当社で行っているのは、『人』に関するコンサルティングです。スタッフの中でも歯科衛生士さんをどのように採用するか、また、採用したスタッフのモチベーションをどのように上げるか、院長先生が治療に専念しスタッフへのフォローが手薄になってしまう部分のフォローアップなどです。
そのような中で、採用に必要な医院情報を見える化するために写真や動画の撮影を行っています。当然、有料サービスですからプロ機材を使用し、最高のクオリティで撮影を行っています。
今日は、依頼を頂き、研修講師の方の宣伝チラシ掲載用の写真を撮影しました。
スタジオを使わずに、社内で簡単に本格的な撮影ができるクリップオンストロボを利用したオフカメラライティングの方法で撮影しました。背景紙を用い、クリップオンストロボを2灯、オフカメラ(カメラに付けずにカメラから離して照らす方法)形式で使いました。キャノン5dm4のフルサイズのカメラにキャノン600EX−Ⅱを2灯。ワイヤレストランシーバーにカクタスV6を3台使用。光を柔らかくするためにROGUEのフラッシュベンダーとリフレクターも使いました。
ストロボを使う場合、環境光を利用せずストロボの光だけで作り上げるか、それとも環境光を利用して光を作り上げるか、2通りの方法がありますが、今回の撮影では、明るいイメージを持たせる必要があるため、2番目の方法を採りました。環境光とストロボ光の合せ技で撮るため結構調整に時間がかかります。環境光を完全に無視する場合は、ストロボを使わない場合に真っ暗な状態(ブラックボックス)にすればいいので、そんなに難しくないんです。
ポートレート写真を撮る方は結構いらっしゃいますが、自然光では撮れるけど、瞬間光や定常光などのクリップオンストロボやモノブロックなどを使っての撮影は苦手という方もいます。
カメラマン選びの際は自分がどんな写真を撮ってもらいたいか、屋外か屋内か、イメージなども考えて、それらの対応が可能な方かどうかを見極める必要があると思います。
少なくとも、キャノンやニコンを使っている方なら、プロとしてのサポート制度に加入しているので、それを見るのも手だと思います。キャノンの場合は、CPS(キャノンプロフェッショナルサービス)と言い、キヤノン製品を使用し写真撮影を生業とする個人のプロフェッショナルフォトグラファーの活動を支援するための会員制のサービス・サポート制度です。
実は簡単には加入できないんです。
次のような条件を充たすことが条件。
◯写真撮影を生業とし、プロフェッショナルとしての品格を保持していること。
◯常用する機材として、アフターサービス期間中のEOSシリーズを3台以上保有し、かつEFレンズシリーズを5本以上保有していること。
◯日本国内に活動拠点を有していること。
◯2年以上の会員資格を有するCPS会員からの推薦があること。
◯有償で制作した作品を提出すること
難しいのは、2名以上のプロの推薦が必要なこと、有償で制作した作品を提出すること、また、更にキャノンの担当者との面談試験があることです。これらをクリアして初めて会員になれるのがCPSです。
だから、CPS会員だと最低限のスキルが担保されていることになります。自分(窪田)は、CPSの会員です。キャノンの東京の担当者の方がわざわざ来札され面談をしてくれました。
ちなみに、ニコンも同様にNPSという制度が用意されています。