影響力の方向性を間違えるな
『コミュニケーションは理解してから理解する、この順番が大切、だからしっかりと傾聴しようとか、プレゼンテーションで大事なことは見た目であるとか。相手を理解し自分のことを理解してもらい人に動いて頂く。すごく大切なこと。でもよく知っておかなければならないのは、これらは単なる“技術”だということ、また単に手段に過ぎないということ。人に影響を及ぼす、人に理解頂く、人に協力頂く、それが目的になってはいけない。技術を学ぶことも大事。でも、どこか、心の奥底に安易に、手っ取り早く人を動かすテクニックを身につけたいという気持ちがありはしないか?こういう浅い気持ちで人に接するならば人に影響力を及ぼすことはできない』
コミュニケーションもコーチングも傾聴も、叱ることも褒めることも全て技術です。
技術だけでは人は動かないし、動かそうというのは誤りです。
”影響力を及ぼせ人になる”とか、”影響力を及ぼしたい”という表現も
全て間違っていると思います。
人に影響を与えるということは、
「知らず知らずのうちに、”結果的に”影響力を及ぼしていた」
という表現が正しい。
結局人に理解されない、動いてもらえないのは自分が
人生の目的に向かって真剣に生きていないから。
その姿を相手に見せていないから。そこに唯一原因があると思った方が良い。
自分だって、完璧に出来ている訳ではない。でも、いつも意識をしようって思っている。
自分が採用させてもらっている就労移行支援事業所ティオ中央区役所前の
スタッフのみんなや利用者さんに、自分が行動することでしか影響は与えられない。
こうなって欲しいとか、こうしたいという情熱さえ不要。
自分が理想に向かって、本当に自分がやりたいこと、自分が実現したい
世界観を自分が行動することで実現するという強い姿勢。
これが周囲に勝手に伝わっていく。
自分が一生をかけて登りたい山はあるのかと、言った方がいる。
小さな山だっていい。制覇するために前を向いて歩いていく姿勢。
制覇するために自分を燃焼させる。
その結果、周囲の人は知らず知らずのうちに少しずつ影響されていく。
自分は微塵も影響しようなんて思ってない。だから自分の知らないところで変化は起こる。
ティオで学ぶことが本当に自分のためになることをスタッフも利用者さんも
少しずつ本気で理解していく。
そのためには、就労移行支援事業所、ティオで行うカリキュラムがみんなを幸せ
にするって確信し、世の中を変えるって本気で思うこと。
そして、それを自分が実践していくこと。
障害ある方であろうと健常者であろうと自立の姿勢が北海道を変えて、
そこから日本を変えること。いや、世界を変えるって。
本気で思って自分が実践すること。これが大事だって想っています。
これが、ティオのコア・バリュー2条の
“輝く背中を見せることで利用者さんの見本となる”
ということにもつながります。
背中を輝かせようとか、輝く背中を見せようと、
それによって理解させようという目的ではダメだということです。
自分が自立的に生きる。自分が本当に真剣に仕事をする。
それが最初は自分のためだっていい。本気で仕事をして本気で生きる。
こういう気持ちを持った時に勝手に背中が輝くんです。
利用者さんに影響を与えようなんか目的はなくなります。
それが大事だって思っています。
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