続・村田諒太から学ぶ姿勢
2017年5月20日 WBAミドル級世界タイトルマッチ。村田諒太が金メダリストとして日本初の世界チャンピオンを目指したタイトルマッチ。
しかし、彼は疑惑の判定負けを喫する。
村田諒太がこの世紀の誤審と言われたタイトルマッチに対して、彼自身言い訳せず、ジャッジや主催団体のWBAのせいにしなかったのは、彼の考え方の特徴だと5/22にブログで書いた。
『成功する人がもつ共通の姿勢。事実にどう向き合うか。どう捉えるか。
環境や他人のせいにしたり、条件が揃っていないことのせいにしていない姿勢。
何があっても、人のせいにしない。そうすることで自分にまだやれることが
あったはずと考えられるようになる。
その姿勢があるからオリンピックの金メダルも取れたのだと思う。』
本日、5月30日テレビ番組で彼が語った誤審と言われた判定に対しての彼自身の捉え方は
まさに、自分が想像したとおりのものだった。
『他人がどう思うかはコントロールできない。自分が何をするかしかコントロールできない。ジャッジがどう判断するか、レフェリーがどうジャッジするか、観客が自分のプレイに対して喜んでくれるかもコントロールできない。コントロールできるのは唯一自分のプレイのみ』
『人生に意味を求めてはいけない。人生からの問いかけに答えていくことが大切だといつも思っている。人生からの問いかけに対する最良の答えが、「俺が勝ってんだろ、判定おかしいだろ!」ではだめ。人生に対する最良の答えとは何かを考えることだ大事』
『実は試合前、自分自身が一流選手へ通用するかわからなかった。でも意外に通用すると今回感じた。同時にもっとこういうことをすれば改善できるとも思った。伸びしろのある自分を発見できたという気持ちの方が強かった』
今回の疑惑の判定に対して、他人(ジャッジ、相手選手)や主催団体のせいにすることなく自
分の持つ力や更に伸ばせる可能性を確認し、新たに挑戦する姿勢や考え方を明確に持っていた
ことを改めて確認せてくれました。
村田のこれらの考え方は、彼の父親から勧められた読書によって培ったものらしい。
面白かったのは、彼の父親が試合終了後、「諒太が勝っていただろ!判定おかしいだろ!」と
電話で言ったこと。息子に人のせいにしない生き方を勧めた父親にもつい出てしまった親心。
それに対して、村田は「そんなこともあるよ」と父をたしなめたらしいです。
自分の子供の世界タイトルをかけた勝負になると見えなくなることもあるのだなと。
「情熱は全く消えていない。もうお前の面倒は見きれないよ。辞めろと言われたら辞めるが。
そう言われないように頑張ります」と。
彼は再び闘うことを決意した。
負けて気づいた自分に足りない技術、マインドなどを更に修正して
次のタイトルマッチへ臨むだろう。更に成長した村田諒太となって。