採用で重視すべきポイントとは
『どんな人と働くか、どんなお客さんとお付き合いするか。
組織を作る場合は、これを最初から決める必要があります。
自分が経営をする上での価値観。コンセプト。何を実現したいのか。
これを決めたら、その価値観やコンセプトに共感してくれるスタッフや
お客さんとだけ付き合わなければなりません。
その価値観に違和感を持つ人とは絶対に付き合ってはいけないのです』
今、自分が別法人で経営する就労移行支援事業所、
ティオ中央区役所前での人材の採用基準は、つぎの4つ。
①ずるをしない人
②自ら思考して、意思決定し行動選択をデキる人。
③前向きに捉えて他人のせいにせず自らの出番を探せる人
④”ココロ(心)”、”カラダ(体)”、”スキル(技)”の順番が重要だと理解し、バランス良く自分を鍛えられる人
自分ががティオを作った理由は障害のある方々に、①〜④のような人材に最終的になって頂くこと。それこそがこれからの日本の人材活性化につながると思ったから。だから、見本となるスタッフも当然この基準を充たしていなければ採用はできない。これは譲る気が全くないです。
採用基準だけでなく、行動基準にもなります。
利用者さんが自分で考えずに、教えて欲しいと頼んできてもティオではすぐには教えません。まず、自分で考えることこそが最も重要な価値観と考えているから。だから、教えない。自分で調べる、考えることが先です。
ティオ開所時に採用したスタッフが辞められた。これも、以上のコンテクストから語ることができます。窪田の価値観やコンセプトを理解しようとしない、理解できない人たちだったからです。どうしても採用しなければならない資格者であるということを理由に自分の採用ポリシーに反して無理やり入れてしまった。当初から違和感ありまくりの人でした。もっとも重要視している採用基準である”ずるをしない人”。この基準に抵触していました。
目が泳ぎまくり、濁っていた。
資格者欲しさに採用してしまったのが誤り。
案の定失敗。。。
事態をマイナスに捉える、人のせいにする。自分の出番を探さない。①②③全てに反する。 当然、ティオ、そして窪田の価値観について本人とぶつかり、その結果、自ら退職された。
人を採用する時は目を見て判断する
『人を採用する時、目を見て判断するのが、一番だと思っています。胸の中が正しいか正しくないか、ずるい人か、誠実な人かは目の輝きによってわかります』
前職での13年間の勤務中に2千人の採用面接を担当しました。そして、その後、大活躍をした方、あるいはすぐに辞めてしまった方。そんな成功経験と失敗経験を繰り返してきた結果(”体験”ではなく”経験”と敢えて言葉を使っています。つまりスキル化しているということを意味します)、目で全てわかると断言できるようになりました。人を判断する時は目でします。
全国13支店の統括執行役員をしていたので、正社員、契約社員、時期によってはアルバイトの方までリアル面接、時にはテレビ会議システムを使いながら採用面接業務をこなしててました。失敗すると、すべて責任追求は自分に来ます。自分の評価にストレートに反映されるので、トライ&エラーを繰り返し、何十冊も採用の書籍を読み漁り、他の組織の人事担当者と交流を図りながら手法を確立しました。
どう目を見て判断するの?ってよく聞かれます。
それに対しては感覚って言うしかないです。
何でも言語化出来る訳ではなくて、それでも無理矢理言語化すると。。。
こちらが情熱を持った射る目を向けるとわずかに相手はそらす。目が泳ぐ。そして、目の奥が濁っている。。というイメージです。
自分の情熱を持って相手の目を射る質問方法、そして相手の情熱の有無と胸の中の正しさを知るための手法は確立してます。
採用は輸血と同じです
ずるい人間の血液型はどんな組織にも合わないです。さらに言えば、組織と同じ価値観やコンセプトの血液型を持つ人の血でなければ身体が拒否反応を起こします。
採用も厳選し、利用者さんとの付き合いについてもこだわる理由がここにあります。そして、この考え方がマーケティングの大前提としても大切です。
そもそも、求人を出しても応募が来ないという経営者の方もいると思います。それは自分のこだわりの情報を発信をしていないからです。求人難の時代でもしっかりとこだわりを発信している企業は十分人を採用できています。この論点もそのうち書きます。