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アンケート結果をどう受け止めるか?

アンケート結果

2017年11/21(火)職場を強くするリーダーの“あり方”を身につける講座のアンケートの結果について主催者より連絡がきました。アンケート結果は人前でお話をした内容がどの程度納得、理解してもらえたか、研修が成功したかどうかを図る1つの基準となります。だから、結果を見る時は結構ドキドキします。

今回の対象の講座は

♦どんな講座であったかというと、の9:30〜16:30の6時間の講座です。参加者は札幌市内の聞いたことがあるような大手、中堅企業の管理職あるいは経営者のみ。そして、受講料の支払いはほぼ100%、所属する組織が支払っている講座です(ここは非常に大事です)。

 講座の内容としては、『リーダーが身につけなければならないテクニック以上に重要な“あり方”(マインドセット)を1日で身につける講座です。最も効果が高く、いかなる職場や組織でも機能する究極のリーダーシップ法とは、スタッフに仕事をやらせるのではなく、人を成長させることにフォーカスする方法です。給与や短期的な目標達成では部下は長期的にモチベーションを持ち続けません。真の求心力を得るために必要なのはリーダーの“あり方”です。1日の研修を通じて、真の求心力を発揮するためのマインドセットを学びます』というコンセプトでした。

アンケート結果は?

♦結果は、参考になった、解りやすかったともに94%方が評価。正確には20名参加。1名は外国人の方でアンケートを書かずに帰られた。アンケート提出者19名の中で参考になる、解りやすかったが17名、まあ参考になった、まあ解りやすかったが1名。普通が1名であった。

 

 

 また、自由記載欄には、以下のような有り難いコメントが。

  • 今まで受けたセミナーの中で一番楽しく学ぶ事ができました。ふだん気を付けるべきポイントをわかりやすく教えていただきました。
  • 普段の業務をふり返るよい時間になりました。今日のセミナーを少しでも明日からの仕事に生かしたいです。とても面白い内容でした。
  • とても楽しい研修でした
  • 楽しく受講させて頂きました。「ポジティブに考える」「何が出来るだろう」を忘れずにしたいです。
  • 大変楽しい研修でした。
  • 間があっという間に過ぎた楽しい研修でした。普段何気なくやってきたことを、きちんと出来ていることもあり、出来ていないところもあったことを理解できました。職場で実践していきたいと思います。時間がもう少し長ければ良いと思いました。
  • 大変勉強になりました。
  • 楽しく学ぶことができました。
  • とてもわかりやすく丁寧に教えていただきました。会社に戻って実践したいと思います。ありがとうございました。

 

アンケート結果にどう向き合うか?

 さて、かなり良い意見も多いのですが、今回たった1名ですが「普通」とアンケートに回答された方がいます。このような場合、この事実にどう向き合えばよいでしょうか?

 研修講師を生業にしている方や時折人前でお話をされる経営者の方、営業マンの方、管理職の方の中には人前で話をしたことがあり、そのアンケート結果が良くなくてショックを受けたり落ち込んだりしたことがある、という方もいると思います。

結論から言うと、酷評や批判的なアンケートは必ず発生するもので、全く気にすることはありません。これまで研修業界で自分自身も研修を行い、また中小企業大学校の民間受託を初め20年以上にわたり研修業務(企画、提案営業、講師養成、運営)を行ってきた経験から言うと、今回ご紹介した程度のアンケート結果であれば100%の出来であると“受け止めれば良い”と考えています。

良くない評価は必ず発生する

発生するのは何故か

♦どんなに良い講座を行っても、数名は評価しない方が必ず発生します。この理由は一概には言えませんが、以下のような要素が絡み合っていると思います。

  • 研修テーマへの参加者の問題意識の成熟の度合い(つまり、聴くメリットを感じてない)
  • 担当講師と参加者の相性
  • 講座への出席の経緯は(強制か任意か)
  • 講座料金は高めか安めか
  • 講座料金を負担しているのは個人か会社か
  • その方の物事の捉え方の癖

などによって様々です。

少数の評価しない方の満足度を上げる必要はない

♦多くの方が理解し納得してくれた研修に対し余り評価をしない方に対して真の影響力を与えようと思うなら、小手先ではなく、その方の置かれている状況を理解し、その人との信頼関係を築き、自分が徹底的に生き方の見本を見せていく必要があります。これは時間がかかる作業です。

 逆に言うと、短時間のセミナーや研修は“真の影響力”を受講者に与えることは難しいと考えるべきだと割り切るべきだ思います。受講され、しっかりと納得してくれた方々へ研修テーマに関して行動を実践するきかっけを提供するという価値を与えるのが研修で最も重要なことであると考えると良いでしょう。

ビル・ゲイツの次の言葉、近いですね。

「成功の鍵が何かは知らないが、失敗の鍵は、すべての人を喜ばせようとすることだ」

マイクロソフトでさえ、全ての人を喜ばせる必要がないと言っているのだから、一研修講師に至っては当たり前過ぎる。皆を喜ばせることは不可能と思った方がいいです。

 

良い評価が7割を下回った場合は?

では、逆に、合格点(5段階評価で“4”以上)の方が7割を下回るような場合はどのように捉えるべきか?

例えば、「理解できたか」という項目の中に「5.大変よく理解できた」、「4.理解できた」、「3.ふつう」、「2.理解できなかった」、「1.全く理解できなかった」とあった場合に「4」を付けた方が、7割を割り込んでしまった。つまり例えば20人の参加で11人しか理解できたを付けていないと。このような場合にはどのように考えるべきか?

 

この場合は真摯に反省すべきだと思います。

  • 教室の場の空気が固くて参加者に緊張感がのこっていたのでは
  • 受講者のニーズを捉えていなかったのではないか
  • そもそもわかりにくかったのでは
  • 情報を盛り込みすぎていたのではないか
  • 例え話が少なかったのではないか
  • 参加者属性にあった例え話しが出来なかったのではないか
  • 自分の体験談が少なかったのでは
  • 説得力が不足していたのではないか

など、さまざまな要因があります。

 これらはしっかりと分析して、できるならどういう所が分かりづらかったのかについても受講者や主催されオブザーブされていた方からフィードバックを受けてしっかりと修正しなければ、お話は上手くなりません。しっかりと準備をすることが最も重要です。場当たりで喋っていては絶対に良い評価は得られません。

 

♦7割評価かどうかでアンケートに接する際のマインドを変えるべきというお話でした。ある程度満足していただけている場合は基本的にがっかりしない、落ち込む必要はない。ここで、意識するのは、7割の方の更に本当に望んでいる成果にフォーカスしていたのかをふり返ることです。

逆に、満足度が7割を下回った場合はそもそもの研修の準備に問題はなかったかなどを謙虚に振り返り反省することが重要です。

後者の場合でも問題なしと捉える楽観すぎる方もいますが、それだと成長しません。しっかりと反省し、準備に時間をかけるべきです。

 

 

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