■「究極のコンサルタント養成講座」受講生に聞く - 水野 浩志さん

究極のコンサルタント養成講座 受講生の声(中小企業診断士、起業コンサルタント) 福島先生のセミナーを受講して

株式会社マイルストーンの水野さんは、2007年に弊社主催の「究極のコンサルタント養成講座」に参加されました。
水野さんは、ご自身のどん底経験を活かした、受講生に行動変容をもたらすことのできる講師育成に取り組まれています。
今回は、福島先生からどのようなことを学び、ご自身のセミナーや研修に活かされているのかをお聞きしていきます。


もくじ 
  1. 行動を起こさせる講師とは?
  2. どん底体験が、今につながる
  3. 「感動」や「夢」がビジネスに変わるのか?
  4. オープニング10秒で元が取れた!
  5. 「一生のお付き合い」をかたちにする
  6. 研修リピート率100%の効果!
  7. 最高のビジネスパートナーの見つけ方
  8. 福島先生からの学び方

■行動を起こさせる講師とは?

---よろしくお願いします。まずは、どんなお仕事をされているか、教えて頂けますでしょうか?

はい、私は、セミナー講師を育成することを主な仕事にしています。
自分でも企業研修を行っていますが、研修を行う人を育成するという仕事の方が多いですね。

 

---どのような講師を育成されているのでしょうか?こだわりなどがあれば教えてください。

大切にしているのは、受講生にいかにして行動変容を起こさせるか、ということです。

研修やセミナーというのは、受講生が気づき、行動を起こし、結果を出してもらうことが目的です。

「面白い研修だった。でも、次の日は元通り」では、意味がありません。行動変容がなければ、受講生も、主催者も、そして講師としても価値がありません。

受講生に行動変容を起こさせる講師は、実績が作れますし、育成担当者からの信頼も厚いです。だから、そういう講師は人気があります。

 

私がお伝えしているのは、「受講生に影響を与える自己表現法」です。
これは、コンテンツ、話し方、あり方の3つの要素があります。

「表現」ではなく「自己表現」と言っているのは、どんなメッセージも、語る人を介して伝わるからです。

例えば、名言があったとしても、名言が機能するかどうかは語り手のあり方や語り方に依存します。

講師がどこまで受講生側に立って語っているのか?その人のためになぜ伝えたいのか?どんな経験を通じて、それを伝えることができるのか?ということを考えて、研修を組み立てることが大切です。

 

■どん底体験が、今につながる

---奥が深いですね。なぜ、このようなこだわりを持つようになったのでしょうか?

実は、私は一度、事業に失敗しています。

それで借金を作ってしまい、酒・タバコ・ギャンブルという、どん底の生活を送りました。何でも他人のせいにして、人の言うことを聞かず、手っ取り早く成功しようとしていましたので、当然の結果です。

とことん落ちたときに、ようやく「これじゃ行けない」と思い、まずは禁煙することからチャレンジしました。

とても小さな一歩でしたが、当時の自分に思いつくことは、こんな小さなことしかありませんでした。でも、禁煙に成功して、少し自信がついたんです。

そこでやり始めたのが禁煙セミナーでした。

受講生が禁煙を達成できなければウソになりますので、徹底的に試行錯誤して、8割の受講生が48時間以内に行動を起こすというところまで持っていくことができました。

それが、行動変容を起こさせるセミナーの原点であり、私がこだわる理由なんです。

 

■「感動」や「夢」がビジネスに変わるのか?

---なるほど。ご自身の経験が活かされているんですね。次に、この講座を受講したきっかけを教えていただけますか?

主催の今井さんからの紹介でした。
大変失礼なことですが、それまでは、福島先生というお名前も存じ上げませんでした。

「超人気コンサルタント養成講座」に参加して、すぐに「究極のコンサルタント養成講座」に申し込みました。

ただ、感極まってではなく、かなり冷静に判断して申し込みました。

 

---そうなんですね。どういう目的で申し込もうと思われたのでしょうか?

一言で言うと、福島先生をビジネスのロールモデルとしてじっくりと観察したい、と思ったからです。

その当時、「感動」とか「夢」という綺麗で耳当たりのいい言葉を使っている人が多くいました。

ただ、そういう言葉に酔っているだけで、何も行動につながらず、ビジネスとして価値を提供できていない人が多いと思っていました。言っていることが抽象的で、具体的なことは何もやっていない人が多いのではないかと。

 

しかし、福島先生の場合は、そういう言葉をおっしゃっているだけでなく、ビジネスとしてもちゃんと結果を残されていました。

連続講座では、どうやって福島先生が、理想論ともとられる「感動」とか「夢」というキーワードを、ビジネスとして落とし込んでいるのかを見たいと思ったんです。

あと、同じセミナー業をやる人間として、連続講座のビジネスモデルを勉強したいという目的もありました。同業者のスパイみたいで、すみません(笑)

 

 

■オープニング10秒で元が取れた!

---いえいえ、弊社も勉強させてもらっていますので。さて、受講してみていかがだったでしょうか?

私は、オープニングの10秒で元が取れました。
これは本当の話です。

 

---10秒ですか?10秒だと、挨拶ぐらいの時間ですよね?

最初に、福島先生は「これで皆さんとは一生のお付き合いです」と言われたんです。

この言葉に驚愕しました。

今までの講師という職業の価値観が、ガラガラと音を立てて崩れていきました。
その瞬間に、私の価値観を転換させてしまう一言だったんです。

それまでの私の価値観では、セミナー講師というのは、受講生にかかわるのは、その日その時間のたった1回のしかないという考え方でした。

だから、たった1回でどれだけの結果が出せるかに注力していました。

 

もちろん、それにこだわることで、8割の受講生が48時間以内に行動を起こすというところまでは行きました。ただ、残りの2割の受講生に行動を起こしてもらうことができていません。100%まで行けないジレンマを持っていたんです。

でも、福島先生の言葉を聴いて、「あ、一生のお付き合いのつもりで接したら、その時は結果が出なくても、ずっと付き合って行けばいいんだ」と思うことができました。

そうすれば、限りなく100%に近づけると思ったんです。

だから、当初の目的はそっちのけで、この一言をどう自分のビジネスに落とし込んでいくかに、徹底的に集中しました。


■「一生のお付き合い」をかたちにする

---実際に、ビジネスに落とし込めたのでしょうか?

はい、根本的にビジネスを変えて行きました。 会社の理念を作り変えたぐらいですので、かなり影響を受けているでしょう(笑)

そして、研修やセミナーでは、冒頭に「一生のお付き合いをする」と受講生に宣言するようになりました。

そして、今までサボっていたメールマガジンを、2008年の初頭から平日日刊、2008年の終わり完全日刊で配信することにしたんです。

 

---なぜ、メールマガジンなんですか?

これは、私が「一生のお付き合いをする」ための手段です。

メールマガジンはセミナーの受講生には公開しますし、企業研修でも担当者に断って紹介させてもらっています。

そうすることで、「セミナーや研修は終わっても、いつでも水野とは関わっていられる、」というメッセージを伝えることができます。

もちろん、メルマガを購読するかどうかは自由です。
「水野と関わりたかったら、いつでも扉を開けて待っているよ」、という事なんです。

 

 

■研修リピート率100%の効果!

---なるほど。メルマガと言っても、ご自身の姿勢を見せるためのものなんですね。こういうやり方に変えてから、何か変化はありましたか?

精神的にも、カリキュラム的にも大きく変化しまいした。

まず、精神的には、結果を焦らなくなりました。
どっしりと構えられるようになると、以前より受講生が聞いてくれるようになりました。

受講生が自費で参加されるセミナーでは、確実に結果を出す人が増えました。

 

また、企業研修の場合、まだ学びのタイミングにない人も参加されます。
以前であれば、なんとかしなければという気持ちで振り回されていましたし、結果が出なければ自己嫌悪に陥ることもありました。

しかし、一生のお付き合いという感覚になると、この人の学びのタイミングまで待とう。それまで、つながっておこう、と思える余裕ができました。

そういう方々には、「無理に変わらなくてもいいですよ。いつか、ご自身のタイミングになったら、ためになるかも知れないから聞いてください」という伝え方をするのですが、そうすると、結果的には初期の頃の研修と比べて反応が良くなったんです。今のところ、企業からのリピート率は100%です。

 

■最高のビジネスパートナーの見つけ方

---それはすごいですね。他にも受講して良かった事はありますか?

もちろん、福島先生を継続して観察できたことは良かったです。

耳当たりのいい言葉を、ちゃんと行動として落とし込んでいるところを見ることができました。話していることと行動の一貫性や、落とし込みの深さが、継続して学んで参考になりました。

あとは、他の受講生とのつながりも良かったです。理想のビジネスパートナーとつながるには、最高の場所だと思います。

 

---というのは、なぜでしょうか?

世の中に役に立つビジネスを行うには、良いパートナーと組むことが非常に重要です。

自分ひとりで提供できる価値は限られています。しかし、もし、自分とは違う能力を持つ人と手を組んでビジネスができれば、今までより幅広い価値が提供できるようになります。

ただ、一つ条件があります。
それは、理念やビジョンが一致していることです。

以前、私が事業を失敗させたときのパートナーとは、うまく行きませんでした。
最終的には、約束していた報酬が払えなくて、とても醜い争いが起きました。

しかし、それ以前にも、将来の投資のために収益をプールしておきたかったのに、分け前として要求されたり、事業の目的を「稼ぐため」と言ったりと、ぎくしゃくしていました。

やはり、コアなビジョンが一致していないと、事業はうまく行きません。
それで案の定、事業に失敗し、借金を作ってしまったんです。

 

だから、事業を一緒に行う良いパートナーを見つけるには、共通のビジョンを持つ人を見つけることが一番大切なんです。

でも、実はそれは一番大変なことなんです。

この講座の良いところは、福島先生に共感している人しかいないので、その一番大変なところがクリアできるということです。とても、良いパートナーが見つけやすい環境だと思います。

コアなビジョンが共有されていますので、あとは、自分と違う能力のある人と組めば良いわけです。そうすれば、健全な形でもう一回りビジネスを大きくする可能性が出てきます。

 

---なるほど。水野さんも、良いパートナーを見つけられたのでしょうか?

はい、参加した期は違いますが、一緒に新しい事業をさせてもらっています。
やはり、根っこの部分で共通なビジョンを持っていると、安心感があります。

ビジネス的にも、今までで最も大きな規模の事業になりそうです。

 

■福島先生からの学び方

---そうなんですね。価値が広まると良いですね。では最後に、これから講座を受講される方にメッセージをお願いします。

私がお伝えしたいのは、福島先生からの学び方です。

繰り返しになるかもしれませんが、福島先生の言葉を単発的な単語を拾うように学ばないことが大切だと思います。

ハートを動かした言葉で、ただ酔っ払うのではなく、福島先生がビジネス上でどのように具現化しているかを観察することがおすすめです。

福島先生は、耳当たりの良い言葉をふわふわした感覚で言っているのではなく、ちゃんと行動されています。ビジネスの方法論もしっかりされています。

そして、コンサルティングの時には、その方法論を使わずともクライアントの問題を解決されているところがすごいと思います。そういうプロセスも含めて、徹底的に学ぼうとすると良いものが得られると思います。

 

あと、受講生どうしの出会いも大切にして欲しいと思います。

すでにビジネスが確立されている方は、自分のビジネスの弱みを見つけて、穴を埋めてくれるパートナーを探すのが良いと思います。

また、これからビジネスを立ち上げるひと、今から準備をされる方は、自分をウリがどこにあるのかを他の受講生に質問をぶつけてください。徹底的にぶつけて返ってくるフィードバックから、自分の立ち位置や切り口が見つかると思います。

本日は、どうもありがとうございました!


※ 取材日時 2009年11月
株式会社マイルストーン
「究極のコンサルタント養成講座」