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受講者に寄り添う想い〜わかりやすく教えるなら徹底しろ

わかりやすく教えるというのは、人に物事を教える際に非常に大切なこと。

もちろん敢えて考えさせるために全ては教えないというやり方を取る場合もある。

スマホをしっかりと操る世代は、特に何かを尋ねると「グーグル先生」にすぐに

訊いてしまうクセがあるので特に考えさせることも重要です。

しかし、以下のようなことは、しっかりと、わかりやすくその場で理解できるように説明

しきることが必要です。

 

■技術的なこと:知らなければ絶対にできない技術

■危険回避的なこと:今日これから生じるイベントで参加者の安全を確保するためのマニュアルなど

■その他初歩的なこと:新入社員に教える会社の常識的な内規など

 

このような知識はその場で即実践できるように100%の理解をさせなければなりません。

技術的なことに近いのが資格試験に合格させるための講義です。

宅建とか簿記とか弁護士、税理士などの国家資格に合格させるための講義。

通信のユーキャンとか、会計の大原とか色々学校もあります。

 

自分は、独立したての際、宅建や公務員の法律科目を教えていた期間があります。

宅建合格講座(今は宅建士という名称になっています)や札幌市役所や北海道庁に合格するための法律科目(民法や憲法)を教えていました。

 

受講者は自腹を切って、必至に食らいついてくる方ばかり

(公務員は親が金を出していることが多いが、一生がこれで決まると思っているので真剣)。

 

非常に難しく抽象的な法律をわかりやすく理解させるには

『典型的な場面』を教える必要があります。“教室設例”といいます。

例えば、

民法 第95条(錯誤)はこんな風に条文が書かれてます。

『意思表示は、法律行為の要素に錯誤があったときは、無効とする。ただし、表意者に重大な過失があったときは、表意者は、自らその無効を主張することができない』

わかりにくいですよね。

これを教える時に、まず、

「勘違いして物買ったら状況によっては返金してもらえる」

ということを理解させます。なんとなくわかってはくれます。

でも、これでは、イメージが湧きにくい。

つまり、右脳的に理解がしっくりこない。

そこで、”絵的”に理解させるために、キャラ設定した登場人物を使うということをします。

例えば、こんな感じで。    

『野球の大ファンの中居くんは、イチローが最多安打の日本新記録を先日達成した際のバットがオークションにかけられているのを見て、インターネット上で入札した。結果的に中居くんが落札したが、中井くんは100万円で購入しようと思っていたのに、0を1つ多く入力して、なんと1,000万円で落札してしまった。中居くんはこのバットを買わなければならないだろうか?』

これをホワイトボードに貼り付けて、⇒などを書いてバットを売るということを絵にします

 これで、かなり、イメージが湧きます。

 

すると、例えば、条文の後半もイメージが湧いてきます。

 

「表意者に重大な過失」があった場合は「その無効を主張できない」

 

=中居君に大きな落ち度があった場合には中居くんはタモリさんに1,000万円払わねばならないことになります。

例えば、インターネットの内容を確認してくれという画面が出て、1,000万円の金額でよろしいですか?とのアラートがあったのに、よく見ずに購入ボタンを押したとする。

これは大きな落ち度が中居くんにあったことになる。

逆に、そのような確認画面が出る設定になっていなかった、そのようなオークションをタモリさんが利用しなかったとすると、中居くんに大きな落ち度はなかったことになり、無効を主張することができる。つまり、中居くんはこのオークションを無しにできる。

自分は、これだけの登場人物を民法という科目を教えるときに登場させます

このメリットは、登場させる人間のキャラを固定できるので、“強面”キャラ、“弱っちい”キャラなどと固定させることで、受講者はまた、同じような登場人物が登場するとイメージしやすくなるんです。これをAがBをだまして土地を買わせて・・・とか言ってもイメージが湧かないんです。

で、こんなことを講師なら誰でもやっているかというとやっていない。

普通に受験予備校の教科書をそのまま伝えているだけの講師が多い。

すると当然ドロップアウトする。合格者を輩出できないことになる。

最後まで残った人数を分母にして合格率を語るのは講師としてはNG。

いかにドロップアウトさせないかということも非常に重要なんです。

やる気ない奴(受講者)は去れ!

これもホント大事なことです。

でも、逆に

やる気にさせる工夫をしない奴(講師)も業界から去れ!

と言いたい。

講師には、創意工夫、絶対に受講者の目標達成に添い続けるという

熱い想いが必要なんです。

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