部下の育成、クライアントの成長に悩む社長、上司、コンサルタント に向けた自立型姿勢で生きるための情報を提供するブログです。 | 株式会社ジェニュインバリューコンサルティング 窪田克彦公式ブログ

*

知らず知らずのうちに与えるのが”真の影響力”

【意識せずに影響力を与えていた時のこと】

 2年前、出身地の釧路のある団体からの依頼でセミナー

をさせてもらいました。

その時、自分より4つか5つ位年下の高校の後輩K君が出席していて

主催者から講師が窪田であることを聴いていたので、研修室に入るなり、

すぐに僕の所にあいさつに来てくれました。
 
 話しを聴くと、高校の時、同じバスケット部の後輩でもあり

高校の3年間被ってないので、自分は知らなかったのですが、

実はK君は僕のことをよく知っている、窪田さんのおかげでその後の人生が変わった。

頑張ればなんとかなる、諦めなければ実現するということを学ん

だ、本当に感謝してますと力説するのです。
 

 正直、何を言っているのか、さっぱりわからなかったのです。

彼の頭の中では自分のことをヒーローか、すごく尊敬する人のように

熱くまくしたてるんです。
 
 この熱さのギャップに「君が何を言っているのか全然知らんよ」

とストレートには言えないし、そうは言っても記憶に片鱗さえないので、

上手〜く「で、その時ってどんな感じだったっけ?」みたいな

曖昧な聴き方をしてみました。
 

  
 すると、こんなことを彼は話してくれました。
 

 

 実は、彼らの代は僕らの時よりもチームとして強く全道大会を制し、

全国大会に出ることが決まっていました。そのインターハイの直前期に

僕は帰省のついでに、大量の差し入れのスポーツドリンクを持って

激励に行ったのです。

(ぼくらの代の試合前に写した写真)

 そこで、「窪田、まだ動けるんだろう」などと監督に言われレギュラーチーム

ではない補欠チームに自分が入り、5vs5の実践形式の試合を行ったんです。

その時のレギュラーチームは強かったです。

その数年前に中学でも全道大会を制し全国大会に行ったメンバーがそのまま

校に入学してきてたのでかなり、補欠との差がありました。

 それでも、負けたくないですからね〜、本気でやったのは覚えています。

タイムアウト取った時に熱すぎたらしいです、俺。

唯一の弱点を攻める戦術とともにマインド、絶対負けない、

俺を信じろ、自分を信じろ、絶対に勝てるって言ったらしいです。

何度も、何度も。何度も。

それで勝ったんですよね。結果的に。

K君は絶対に勝てないと思っていたらしいです。

勝ったことは覚えてたんですが熱く語ってたので何を言った

のかも、誰に言ったのかもさっぱり覚えてませんでした。
 

 
 あれから、30年、目の前のK君がその時のことを熱く語り、

感謝を述べてくれるんです。

びっくりしました。知らん所でこんなに人に影響を与えてたなんて。

こんなことあるんだなって。
  

 
「知らず知らずのうちに人に影響力を
        与えていることってあるんですね」

 

 

【ポイントは何なのか?】

 絶対負けたくない!と思い、目一杯自分が熱くなり、

目の前の練習試合に情熱を注ぎ、残りのメンバーを結果的に巻き込む。
 

 人に影響力を与えるというのは、与えようと思ってするものではない。
 

結果的に与えるものだと思います。

 動かそうとして、意識して動かす、影響力を与えようとして意識

しているうちは人は動きませんし、影響を受けません。

 
 有名な方を尊敬して、この人のように頑張ろうと思った時、

その人はあなたに影響力を発揮しようとは思ってない訳です。

 
北風と太陽ならば、太陽になる。
 
北風はかなり強引なテクニックを使いコートを脱がせようとする。
 
太陽は穏やかに熱く萌えながら、いや燃えながら自然にコートを脱がせようとする。
 

 
いや、でも、やっぱり、それも違う。
 
太陽だって、旅人のコートを脱がせようと「意識」、「意図」している
 
テクニックからは、本当の影響力は生まれない。

もう、何か、北風とか太陽のレベルを超越した宇宙的な感じです。
 
 

部下の育成、クライアントの成長に悩む社長、上司、コンサルタント に向けた自立型姿勢で生きるための情報を提供するブログです。

株式会社ジェニュインバリューコンサルティング 窪田克彦公式ブログ

Copyright© 株式会社ジェニュインバリューコンサルティング 窪田克彦公式ブログ , 2024 All Rights Reserved.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。